日蓮宗信仰徒然

日蓮宗信仰徒然

神国王御書

此は教主釈尊・多宝・十方の仏の御使として世間には一分の失なき者を、一国の諸人にあだまするのみならず、両度の流罪に当てゝ、日中に鎌倉の小路をわたす事朝敵のごとし。其外小菴には釈尊を本尊とし一切経を安置したりし其室を刎こぼちて、仏像経巻を諸人にふまするのみならず、糞泥にふみ入れ、日蓮が懐中に法華経を入まいらせて候しをとりいだして頭をさんざんに打さいなむ。此事如何宿意もなし。当座の科もなし。ただ法華経を弘通する計の大科なり」(八九二頁)

松葉谷御草庵には釈迦像、法華経安置は明らかである。