日蓮宗信仰徒然

日蓮宗信仰徒然

大石寺戦時中神社参詣の通達

日蓮正宗宗務院

明治節奉祝(ほうしゅく)實施(じつし)要綱

一、趣旨

謹(つつし)みて明治節を壽(ことほ)ぎ奉り明治天皇の御聖徳を仰ぎ御鴻業(こうぎょう)を偲(しの)び奉ると共に併(あわ)せて宏謨(こうぼ)に翼賛(よくさん)し奉れる先人奉公の赤心(せきしん)を證(しょう)し苛烈(かれつ)深刻なる戰局の現段階にありて愈々(いよいよ)必勝の信念を堅持(けんじ)し總力(そうりょく)を擧(あ)げて戰力を増強し以て聖戰完遂(かんすい)に邁進せんことを期す

二、實施方法

十一月三日午前九時を期し「國民奉祝の時間」を設定し左の要領により國民奉祝の途を講ずること。尚ラジオは同時刻に國民奉祝の時間の放送を行ふこと

(一)各家庭に於ては「國民奉祝の時間」に夫々(それぞれ)宮城遙拜(ようはい)を行ふこと

(二)官公衛、學校、會社、工場、船舶、團體(だんたい)等に於ては奉拜式を行ひ且必勝祈願をなすこと

(三)官國弊社以下神社於ては明治節祭を執行せらるゝにつき市町村民はなるべく參拜と必勝を祈願をなすこと

(四)その他の場合にありては國民各自『國民奉祝の時間』を銘記(めいき)し同時刻には夫々在處(ざいしょ)に在りて宮城遙拜を行ふこと」(昭和十八年十一月一日、日蓮正宗宗務院より宗内一般へ)